便利なお薬手帳活用のススメ ~自分にあったお薬を知ろう~


医療機関で処方された薬を服用するにあたって、薬の効果を正しく引き出すには、自分の服薬の履歴を自分で管理しておくことが大切です。
すでに活用している人も多い「お薬手帳」は、まさにそのための便利なツール。お薬手帳には、これまで服用したり、使ったりした薬の名前や量、過去に経験した副作用などを継続的に記録することができます。
最近では、診断・治療は医師、薬は薬剤師に任せる「医薬分業」が浸透しています。薬局の薬剤師には、重要な役割として、処方ミスをチェックし、重複投与や薬の相互作用を未然に防ぐことはもちろん、しっかりとした薬歴管理、服薬指導、副作用の説明などが求められています。
私たちが「お薬手帳」を持ち、服薬の履歴をもれなく記載しておくことで、薬剤師の専門知識と能力をフルに活用し、薬の効果を正しく引き出すことができるというわけです。


お薬手帳の使い方

  • 気になる事や聞きたい事、先生や薬剤師に相談したい事を書きましょう。
  • 記録を続けると、今まで飲んだ薬の種類、服用期間を細かく調べられます。
  • 体調の変化を記入しておくと、医師・薬剤師が副作用や相互作用などを早く発見することができます。
  • 旅行・災害時に、手帳を見せる事で飲んでいる薬を正確に伝えられます。
  • 市販薬やサプリメントなどを記入しておくと、医療機関からもらった薬と同じ成分が入っているものや、飲み合わせの悪いものをチェックすることができます。

  • お薬手帳の入手方法

    「お薬手帳」は薬局で相談すれば簡単に入手できます。手帳自体に費用はかかりませんが、毎回情報を記入する際に20~50円程度(保険の負担割合によって変わります)の費用が必要になります。

     ● 保険証と一緒に常に携帯しましょう!

     ●  お薬手帳は病院や薬局ごとに分けず必ず一人に一冊!

     ●  白内障や色弱の方にも判別しやすいユニバーサルデザイン(すべての人のためのデザイン)を採用し   たものもあります!

    <お薬手帳のここが便利!>


    1. 医療機関にかかる時にお薬手帳を医師、歯科医師に見せることで薬の重複などを避けられます。
    2. 外出時に急な事故にあった時など、お薬手帳を携帯することで服用している薬の内容がわかり、医療機関による救急救命処置が円滑に行いやすくなります。
    3. お薬手帳の記録をもとに医師、歯科医師、薬剤師の連絡が円滑に進みます。